企業の特色

機械文明の発達は”摩擦”との戦いの歴史だった

人の生活と摩擦現象の関係は長く、先史時代にまで、その歴史は遡ります。木と木を擦り合わせて火をおこす事から始まり、古代エジプト文明においては、ピラミッドの石を運搬する際に、地面に油を散布し、摩擦を低減する工夫もしていました。
機械文明が発達し、巨大なエネルギーを生み出すようになると、摩擦は人にとって、非常に邪魔な存在となり、”人と摩擦との戦い”が始まります。とくに、18世紀後半、イギリスから始まった産業革命は、今までにはない大きな動力エネルギーをつくりだし、摩擦によるエネルギー損失が顕著に現れてきます。
当時の技術者は産業機械、印刷、輸送等のジャンルに別れ、それぞれ、色々な工夫を重ねて、経験則に基づき、”摩擦、摩耗の低減”に取組んでいました。
蒸気機関車等の人々の生活に密着した機械分野においても、その動きは活発であり、動力を無駄なく伝えるための”軸受”に関する技術革新には目覚しいものがありました。

コア技術 トライボロジー

”摩擦、摩耗の低減”を追求する取組みは、21世紀の現代においても続いており、近年の世界的な環境意識の高まりを受け、”省資源、省エネルギー”を実現するための基盤技術としても、注目をあつめています。 大豊工業は、そんな”摩擦を科学する学問であるトライボロジー(摩擦工学)”をコア技術とするトヨタ系の自動車部品メーカーです。トライボロジーという学問は20世紀の中頃に確立しました。ギリシャ語の”Tribos=摩擦”と学問を意味する”_logy”を結びつけた造語で、”モノが動く所に必ず発生する摩擦や摩耗といった物理現象を追求して解明し、それらを低減させる学問、科学技術”の事です。大豊工業は、この”トライボロジー”を基盤とした製品を提供しています。

エンジンベアリングと一貫生産体制

トライボロジーの技術を応用して開発、生産している主力製品の”エンジンベアリング”は、自動車のエンジン内の摩擦を極限まで低減し、エンジンの性能、及び燃費向上に寄与しており、大豊工業は、世界トップクラスのシェアを誇っています。
大豊工業を語る上で忘れてはならない事は、”材料の研究開発から製品の生産までの一貫生産体制を構築”している点です。
自動車部品を設計、開発している企業は多くありますが、材料の研究開発から始める企業は、多くはありません。
一方、大豊工業はどの企業よりも一貫生産体制に”こだわって”います。
摩擦、摩耗という領域に関わるため、材料面から基礎研究する必要がある事、そして、他社に勝る高品質な製品を
効率的に開発、生産するためには、材料~設計、開発~生産準備~生産まで、全て自社で行い、全ての工程において、常に品質管理ができる体制を構築する必要があると考えるからです。

エンジンベアリング

エンジンの動力を伝達する最重要部位で使用されており、摩擦エネルギーロスの低減に寄与する

ブシュ

オートマチック・トランスミッション(AT)等に使用され、ギア内で回転する軸を支える役割を果たす

流体潤滑理論とエンジンベアリング

エンジンベアリングとクランクシャフトは高い負荷に耐えるための金属を用いています。しかし、金属同士が直接接触すると高い摩擦熱によって、焼き付いてしまいます。
1秒間に80回転=4,800rpm、これは、普通乗用車でも加速時には上回ってしまうエンジンの回転数です。レーシングカーでは、1秒間に200回転、この回転数の中でも、数ミクロンの油膜をつくり出し、金属同士の接触を避けながら、ときには、数十トンの荷重をエンジンベアリングは支えています。
この油膜形成のメカニズムは”流体潤滑理論”によって成り立っています。軸受内部にある油はシャフトの回転につられて流れ始めます。するとこの流れに伴い、高い圧力が油に発生し、シャフト=軸を持ち上げます。この時に、軸受とシャフトの隙間に油膜ができ、”流体潤滑状態”になります。
エンジンの始動から流体潤滑状態に至るまでの間には”境界潤滑””混合潤滑”のステップがあり、金属同士が接触しあう瞬間があります。このほんの短い間が軸受とシャフトにとって最もつらい状態と言え、この時間をいかに短くするかが、エンジンベアリングの課題となっています。

エンジンの最重要部位であるクランクシャフト。
焼き付き防止のためにエンジンベアリングが用いられる。

トライボロジーはエコロジー

ハイブリッド車やアイドリングストップ車等、環境性能の優れた自動車にも搭載されている、”樹脂コーティングエンジンベアリング”は大豊工業の製品が世界ではじめて量産採用される等、高い技術力をもって、時代の変化に即応した環境対応製品を開発、生産しています。さらに、ディーゼル車や低燃費車に搭載されるEGRバルブやバキュームポンプといったシステム製品の開発、生産にも力を入れて、取組んでいます。
”トライボロジーはエコロジー”
大豊工業はコア技術であるトライボロジーを応用し、エンジンの性能、及び燃費向上に寄与する製品を生み出して広く世界に提供する事で、身近な生活、環境保全に貢献しています。

樹脂コーティングエンジンベアリング

エンジンベアリングの内面に樹脂材料をコーティングした世界初の製品。燃費向上に大きく貢献する。

EGRバルブ

排出ガスを再循環させる事により大気汚染物質であるNOx、PMを低減し、環境保全に寄与する製品

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