海外事業室の一員として、入社2年目からハンガリーの生産拠点(TCE)の担当をし、現地の工場と日本を結ぶ役割を担っています。財務管理から生産準備、事業計画、研修生受け入れまで、はっきり言って、仕事の幅はかなり広い。ハンガリーと、電話やメールで連絡を取り合いながら仕事を進めています。必要であれば私も現地へ出向き、細かい打ち合わせをしています。
「グローバルな仕事をしたい!」
そんな想いと語学力を買われ、望み通り海外事業室に配属された私。入社1年目は先輩のサポート役として、アメリカの生産拠点(TCA)での新規立ち上がり品の生産準備と財務管理を担当することになりました。
「えっ、利益率ってどこを見ればいいわけ?」
決算書の読み方すら知らない私は、海外の工場から届く月次レポートの確認に何度もつまずきました。とにかく1年目は社外セミナーに行ったり本を読んで、財務や貿易関連の基礎知識を頭に叩き込みました。そうやって少しずつ仕事の流れがつかめてきた頃、2年目にしてハンガリーを1人で任せてもらえることに。でもそれからが、本当の意味での試練でした。それまでは生産準備中心の輸出業務が多かったのですが、現地で作る製品の原価や新規事業の計画など、資産運営に関わる業務もジワジワと増えていきました。
「この商品だけど、長期契約をする代わりに、毎年10%ずつ安くできない?」
価格はいつもマニュアル通りに決まるとは限りません。お客様からの泣ける要望に対して、何とかこちらの利益をキープできる打開策をTCE、営業部含め関係部署と探すのも私の仕事。商品を作るのに必要な設備や最低限のコスト、ハンガリー工場の設備の稼働率など、ありったけのデータを引っぱり出し、無駄なコストがないか、どうしたら原価が下がり、お客様からのプライスダウンに対応できるか関係部署と一団となって解決策を探すのです。
必死になって検証を重ね、解決策を見つけたときはホントに嬉しいです。ハードルの高い課題を乗り越えるたびに、自分が成長していくような気がします。
「このタイプのエンジンベアリングを、ハンガリーでも作れないかな?」
現地や営業部から新たな商品を立ち上げたいという提案が私のもとへ。お客様からの要望とはいえ、すぐにGOサインは出すことはできません。
「製品を作るための設備コストは、どれくらいかかるんだろう?」
「投資して原価は大丈夫?」
「そもそも、新しい機械を使いこなせる人材はそろっているの?」
設備や人材、輸送料、もろもろのコストを割り出し、その事業で採算が取れるかを検証しなくてはなりません。5年、10年のスパンでTCE事業を考えるのは、入社して4年経っても至難の業‥‥。数日間は、数字とのにらめっこが続きます。
「よし、何とか採算が取れそう!」
立ち上げが決まり、ホッと一息‥‥。な~んて余裕はありませんよ。むしろ、ここからが本番なんですから。すぐに日本で機材の手配をし、船便に載せる。ゆらゆらとハンガリーへと運ばれる2ヶ月の間にも、現地スタッフの来日研修や細かい日程の調整など、駐在員との確認作業を怠りません。
「設備も整って、順調に稼働してるよ!」
待ちわびていた駐在員からの一報。その言葉を聞くと、それまで胸に突っ掛かっていた不安がスーッと抜けて、安堵感でいっぱいになります。現地の駐在員やスタッフの方々と一緒に、祝杯を交わすことができないのは、ちょっと残念ですけどね‥‥(笑)。
「グローバルな仕事」って聞こえはカッコいいけど、案外、“裏方的”な仕事だったりもするんですよね。語学を活かすことだけを考えていると、視野は狭くなってしまいます。色々な業務に携わり、自分の可能性を広げられるような会社を選ぶことをオススメします!