私のシゴトを簡単に言うと『経営に関わる何でも屋さん』。たとえば、会社としての方針や利益目標の立案がそのひとつ。全体の収益をみて、どの部署内で、どの製品群が、どれだけの売上げ、原価、利益を出しているか。また、時流によってどう変動しているか。今後、どの程度の売上目標が妥当か。さらに、それを達成するには従業員や協力企業にどんな働きかけが必要なのか。リサーチや分析、資料作成が普段の業務です。
経営企画部の私は、毎日いろんな部署の間を走り回っています。来期の投資計画や収支計画は? 役員会議のための役員のスケジュールをおさえなければ! 来期の経営計画のために、関連部署の部長にヒアリングしないと!
入社4年目の今ではシゴトの全体像を把握して、自分なりの考えを投影することができるようになってきました。でも、入社して1年目は本当に知らないことばかりでした。なにせ、大学では経営なんて勉強したこともない。
「利益=売上-原価? 人件費はどうなるの?」なんて、収支の知識もあいまい。そんな私に最初に与えられたシゴトは、「今期の収支がどう形成されていて、その変動要因をさぐれ!」というお題でした。各部署でどんな製品群が作られ、利益を上げていているのかを分析。また、各工場の原価担当者や生産ラインの作業員に話を聞いて、“原価”の考え方について自分なりに考察しました。見えてきたのは、会社全体として何にお金が使われていて、どの製品が、なぜ利益をあげているかという事業全体の動き。今後の課題は?そのための対策は?‥‥なんてことを明言できるほどの経営スキルはありませんが、経営の基礎をとことん教えてもらったと思います。
新しい子会社の設立に携わることになったのは、1年ほど先輩のサポートをしながら業務を覚えた頃のことです。私はサポート役であったのですが、関連会社の協業シミュレーションの業務に携わりました。
協業シミュレーションにあたって全体の費用と利益の見込み、関連会社に提出してもらうデータの依頼等、1年かけて覚えてきた“収支の知識”とは別の頭と能力をつかう仕事です。スピードや関連会社との連携、対応力が必要とされました。なぜか思うようにすすまない。自分の意見がうまく伝えられない。やらなきゃいけないことは、山ほどある‥‥。知識も対人力も全然足りない自分に、とてもふがいない気持ちを味わいました。
ただ、この経験が私をひとまわり成長させてくれたと思います。単なる知識だけでなく、“情報の集め方や人とのコミュニケーションのとり方”を教わったのです。たとえば、業務をお願いするときの言い方ひとつ、仕事のスムーズな進め方、意見の伝え方。机上の勉強だけでは学べないことでした。
マクロな視点から見た会社や事業のあるべき姿や、これからの方向性など、多岐にわたった視点を勉強させてもらったことが、自分自身の仕事に対する誇りにもつながりました。今の目標は、国内外の拠点を担当し、より実践的な「経営」に携わることです。
経営企画の仕事をしてよく分かったのは、会社は規模や業績だけで計るものではない、ということです。経営体質は会社選びをするうえで重要ではありますが、あくまで情報のひとつ。その会社にどんな人が働き、どんな風土があり、どんな組織体制があるのか。やはり“人”が会社をつくり、動かしているのですから、人を育てる会社の風土や将来性、自分に合うかどうかを見極める視点が大切だと思います。軸をしっかりもって、良い会社選びをしてください!